手に取る人に物語を届けるような イラストを描くmojalloさん。〜creators file2

工作機械コラボ

札幌を中心に北海道で活動するクリエイターを、多彩な工作機械だけでなく情報発信からも応援したいとスタートした「シェアガレーヂ~SAPPOROものづくりコミュニティ~」。今回お招きしたのはイラストレーターのmojalloさん。ふだんはポストカードやお手製の絵本など紙媒体を手がけることが多いようですが、「ものづくりオフィス®SHARE」のレーザーカッターやUVプリンターを活用してもらい、ブローチの製作に初めてチャレンジしました。

mojalloさん イラストレーター
北海道出身。京都やフランスでの暮らしを経て、現在は札幌で2匹の猫と暮らす。「物語のある絵」をテーマにマイペースに創作活動をしている。今後も道内外の作品展やイベントなどに参加予定。

ーやっぱり小さいころから絵が好きだった?

「そうですね。子どものころは、気づいたら絵を描くことを楽しんでいました。小学3年生くらいからは、大好きだった少女マンガのキャラクターを自由帳やチラシの裏に量産していたような(笑)。高校では美術部に入ったんですが、キャンバスに向き合って絵を描くのが性に合わないタイプで…。京都の芸大に進んでも実技というよりは論文がメイン。実は、創作活動にはブランクがあるんです」

ー大学卒業後はどんな道のりを?

「フランスに渡って2年間くらいブラブラしていました。バックパッカーみたいに周辺の国々も回りながら、具合が悪くなるまで美術館を見学したり(笑)。私はちょっぴり笑える作品を探すのが好きで、例えばかの有名な『ルーブル美術館』にも天使がガチョウの首をひねるシュールな彫刻があったんですよ。当時は気が向いたら地元の美大生に混じって絵を描く程度でしたね」

ーなかなか創作にたどり着きませんね(笑)。

「アハハ。日本に戻ってきてからは普通に会社勤めをしてます。仕事で異動になってクリエイティブとは離れた仕事をしていた時期に、自然と「描きたい、作りたい」という気持ちが強くなっていきました。具体的なきっかけになったのは、職場の先輩から紹介された漫画でした。すてきなモノをつくるのってやっぱりスゴく楽しいだろうな…そんな気持ちが湧き上がってきて、また絵を描いてみようと奮い立ったんです。2017年の春くらいからかな」

ーどんな風に描いているんですか?

「私、描く時点で設定というか、この人はどういう性格で何をやっているのかというバックグラウンドがないと筆が進まないタイプ。例えば、このマスクマンは伝説のチャンピオンのお猿さんに会うために旅に出て、修行をつけてもらうんです。で、世界大会の決勝で変装した師匠(お猿さん)と闘って、どうにか勝つみたいな。え?何のチャンピオンかって?う~ん、なんでしょう(笑)。でも、私は描くために物語が必要で、そのためにアイデアを練ることに時間をかけています。だから自分の制作スタイルは妄想してナンボだと思っているんです。」

ー創作はアイテムづくりが前提?

「はい、やっぱり描く以上は見ていただかないと。私の場合はサッポロモノヴィレッジの一般公募に応募して、イベントに出るためにポストカードや絵本をつくるようになりました。そこで出会ったクリエイターさんから、出展のオファーをいただいて徐々に活動の幅を広げたスタイルです。北海道はものづくりのコミュニティが大きくはないので、一歩を踏み出すと意外と顔や作風を覚えてもらえるのがメリットだと思います」

ー作品を通して伝えたいことって?

「私は描く前に自分なりに設定やバックボーンを決めていますが、手に取る人がそれぞれのストーリーを思い描いてくれたらうれしいですね。イベントでも子どもがイラストのトンガリ帽子を見て、『この鬼は何をしているの?』と質問してくれました。きっと角に見えたんでしょうね。そうして声をかけてくれる人と一緒に物語を紡いでいくような温かな感覚を共有できれば」

ー今後の目標って?

「作品はシンプルな線画が多い一方で、色を使うのが苦手。なので、自分のスタイルを確立するというよりはいろんなタイプのイラストを手がけられるようになりたいかな。あとはブローチやバックなど、紙媒体以外のモノもたくさんつくっていきたいですね」

 

ーありがとうございます。今日は最後にレーザーカッターとUVプリンターを使ってブローチづくりを体験してもらいます。

①イラストレーターで切り出したいデザインをつくる。

スタッフー「では、イラストレーターでブローチのデザインを作っていきます。持ってきていただいたデータを読み込みます。ブローチのデザインをドローイングツールで制作していきます」

mojalloさんー「データを変換するのが少し大変そうですね。こういう時スタッフの方にお願いすることはできますか?」 スタッフ「もちろんです。イラストレーターが使えない人のために工作機械用の効率の良いデータを作成する『スタッフサポート』というサービスがあります」

mojalloさんー「印刷したいものだけを持ってきても形になるんですね。」

②レーザーカッターにデータを読み込ませる準備をする。

スタッフー「ではレーザーカッター用のデータを作成していきます。レーザーカッターは一般的なプリンターのような動作で使うことができますが、素材を切ったり彫刻したりするには決められた数値や条件を設定する必要があります。まずカットしたい形を0.001mmの線データにすること。そして彫刻したいデザインを塗りのデータにすることです。この2点を間違えなければ簡単にデータ作成ができます」

mojalloさんー「なるほど、確かにお手軽」

③レーザーカッターでブローチの形を切り出す。

スタッフー「今回はA4サイズ、2.5mmのMDFボードを使用します。SHAREにはレーザーカッター を使用する会員さんたちがメモを残していった、素材ごとの出力パラメーター表があります。この門外不出のデータ表があれば、初めて作業する人もスムーズに製作ができます。では、このパラメーターに沿って出力してみましょう」

mojalloさんー「これはマニュアルみたいで心強いですね」

スタッフー「切り出してからだいたい10分弱で切り終わりました。」

mojalloさんー「思っていたよりも早いです!ちゃんとの絵の線どおりに切れてます!」

④イラストレータを使ってUVプリンター用の印刷データを作る。

スタッフー「では次に、切り抜いたブローチにUVプリンターを使ってカラー印刷をします。UVプリンターは紙以外の素材に高解像度の画像を平面印刷できる機械です。また、白のインクを印刷できる機能があるので、今回のMDFのような色のついた素材にも、紙に印刷した時と同じような仕上がりにすることができます。(つまり白インクを印刷した上にカラー印刷するのを同時にできる)」

mojalloさんー「ふつうのプリンターのようでなじみやすいです」

スタッフー「UVプリンター用のデータ作成もスタッフサポートで制作できますので安心して任せてください!」

⑤UVプリンターとレーザーカッターの両方を使ってものづくりをする際のアドバイス。

スタッフー「UVプリンターを使って印刷するときに、最初に紙を敷いて、どの場所に何を置くのかという位置合わせをする必要があります。(印刷のずれが嫌なので)その時、先ほどレーザーカッターで切り抜いたときのモノとデータを、印刷データを作成する際に使用すると、それが印刷用治具になるんです。これを使えば、位置合わせ線を紙に印刷してから、印刷物を置く、という2回分の動作を省略することができます。なので、今回はこの方法で印刷データを作成します。」

mojalloさんー「いわゆる効率化ですね。時短ができるのはうれしい!」

⑥UVプリンターで印刷します。

スタッフー「では印刷していきましょう。UVプリンターは6種類の印刷方法があります。今回はGraphic1(720×1440dpi)という方法で印刷します。素材を台の上に乗せて焦点を合わせる治具を使って高さを合わせます。素材が置けたら蓋を閉じて印刷ボタンを押します。(印刷が始まる)今青く光っているのが紫外線です。 UVプリンターは印刷とインクを硬化させる動作を同時に行えるので、印刷終了時には製品が完成しているんです。」

スタッフー「綺麗に仕上がりましたね。今回A4サイズのモノを印刷するのにだいたい20分弱かかりました。」

mojalloさんー「スゴい!こんなに細かく再現できるとは思っていませんでした!」

 

スタッフー「お疲れ様でした!今回レーザーカッターとUVプリンターを利用していただきましたが、今回SHAREの工作機械とコラボレーションしてどうでしたか?」

mojalloさんー「そうですね。今まで紙ものの制作しかできなかったのですが、木材やアクリルなどに自分のイラストをプリントしてブローチが作れるというのがわかり感動しました!自分で制作するのはもちろんですが、外注制作などがあれば是非お願いしたいなって。他にも、シルクスクリーン印刷ができたりするみたいなので、Tシャツなんかも作ってみたいですね。」

ーさて、今日の総括をお願いします。

「こんなに早く自分のイラストが立体の作品になるとは思いませんでした!私のように本業を持っている人は、誤解を恐れずにいえば『自分がラクで楽しい』と思える範囲からものづくりを始めるのが一歩目に最適。まずは出展できるイベントを見つけて、ものづくりオフィス®SHAREのように気軽に作品を手がけられる場所があれば、目標に向かって進みやすいのではないでしょうか。」

Creators file第2号のmojalloさん、ありがとうございました!mojalloさんの個性豊かなかわいいキャラクターたちが、いろんなカタチになってみなさんの元に届く日も近いかもしれませんね!

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