創作の原動力は愛おしくなる哀愁!? 「オジさん」を描くyuccoさん。〜creators file1

工作機械コラボ

札幌を中心に北海道で活動するクリエイターを、多彩な工作機械だけでなく情報発信からも応援したいとスタートした「シェアガレーヂ ~SAPPORO ものづくりコミュニティ~」。今回インタビューのマイクを向けたのはグラフィックデザイナーのyuccoさん。すてきな笑顔とやさしい雰囲気が印象的ですが、カメラを向けるとちょっぴり恥ずかしそうなご様子です。お顔は見せられませんが、トーク内容から彼女の思いや創作に向ける思い、人柄をご想像ください!

yuccoさん グラフィックデザイナー(フリーランス)
これまで、RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO や JOIN ALIVE のオフィシャルグッズ、THE BAWDIES のツアーグッズ等を手がける。2012年より雑貨ブランド「MIDDLE PADDLE」を立ち上げ、雑貨のデザイン・制作を開始。どこか可笑しさや哀愁のあるものを好んで制作している。
広告代理店・デザインプロダクション勤務を経て2015年独立。

 

ーさっそくですが、イラストを描き始めたきっかけは?

「デザイン系の専門学校を卒業した後は広告代理店で働き、デザインプロダクションに転職しました。実は、私、絵の上手なデザイナーというワケではなく、どちらかというとヘタクソなタイプ(笑)。だから、今もイラストレーターと名乗るには抵抗があるくらいなんです。で、仕事の資料を探しに画像検索していると、なぜか目が止まったのが海外のオジさん(笑)。もともと哀愁漂うような情景が好きだったこともあり、作業の息抜きにイラストをゆる~く描くようになりました」

ー当初から商品化しようと思っていた?

「いえいえ、まったく(笑)。あくまで趣味のような形でいろんなオジさんを描いてはインスタにアップするくらいでした。2012年に、札幌在住の大好きな作家のpater(ペーター)さんが「11市」というカルチャーイベントを企画されて、『あのオジさんの絵で何か作ってみたら?』と誘っていただいたのが商品化のきっかけです。最初は軽い気持ちでクロークに入れるサシェをつくってみました。良い香りがするオジさんってオモシロイかなって(笑)」

ーオモシロイものがお好きなんですね。

「そうですね。ただ、作品づくりは『笑わせたる!』というスタンスではなく、繰り返しになっちゃいますがどこか哀愁があってクスッとくるような愛おしさを大切にしたいなって。活動の初期はブローチや小物を中心に制作していたんですが、自分が使いたいというよりも、例えば友人の女子がオジさんを付けて歩いていたらオモシロイんじゃないかと(笑)」

yuccoさんがおじさんを描きはじめた最初の一枚

ーイラストをどのようにアイテム化したの?

「ものづくりオフィス®SHAREにはレーザーカッターがあると知り、さっそく訪ねてみました。機械の使い方はスタッフの方が教えてくれ、最初はちょっぴり手こずりましたが慣れてしまえばカンタン。自分のイラストがかなり忠実に再現され、プロダクトになるという感覚がとってもうれしかったですね。ブローチや定規といった小物は数を量産するのが難しいので、最近はオジさんのシルクスクリーンの版をつくって、Tシャツやスウェットに仕立てるアパレル系にシフトしつつあります。一度、版を手がけてしまえば洋服やトートバッグなど、多彩な素材に活用できますので」

ー出展のコーディネート方法って?

「初めのうちはチカホのハンドメイドイベントや、お声がけいただいたショップでの委託販売がメインでした。そこでアイテムを気に入ってくださったお客さまが次の出展場所に来てくれたり、同じ場所で販売していた作家さんに注目していただいたり、少しずつ見てくださるお客さまの幅が広がった気がします。おかげでステラプレイスや4プラなどの商業施設でのグループ展に参加させてもらえるようになりました。ただ、私はSNSの使い方が上手じゃないので、イベントの告知が当日なんてことも…友人に『遅すぎ』とよく指摘されます(苦笑)」

ー東京のイベントにも出展したとか。

「私は音楽がとても好きなのですが、ある好きなバンドは、ツアーグッズを毎回こだわって作っていたり 周りをとりまくカルチャーをとても大切にしていて。昨年のツアーでは、バンドゆかりのデザイナーやイラストレーターがライブ会場でzineや雑貨を販売するという企画があり、色んなご縁があって札幌会場での販売に誘っていただきました。それがきっかけとなって後日そのバンドがキュレーションした東京のイベントにも誘っていただいたんです。え?向こうで活動する気はないかって?イヤイヤ、私は札幌が大好きなので、たま~に遊びに行くくらいで十分」

ーデザインの仕事とイラストはどっちがお好き?

「う~ん、う~ん…。本当にどちらも好きなんです。クライアントのニーズに応えてデザインを仕上げるのもやりがいがありますし、好きなものを好きなように制作するのも楽しいと心から思います。ただ、いずれにしても私はパソコンと向き合って作業することがほとんど。例えば、イベント会場に自分の作品を手に取ろうと足を運ぶ方がいて、喜んでくれるというのが何よりうれしいです。それが創作の原動力になっています」

ー今後の目標は?

「新作のイラストを描くことはもちろん、アイテム数を増やすことでしょうか。刺繍に関してはアウトソーシングしているんですが、自分で手がけてみたくて。幸い、ものづくりオフィス®SHAREに刺繍ミシンが入ったそうなので、コツを覚えたいと思っています」

ーありがとうございます。今日は最後にデジタルのシルクスクリーンを体験してもらいますね。

①出力したいデザインをイラストレータで読み込む

スタッフー「では、イラストレーターを使ってシルクスクリーンの版を作っていきます。今回体験していただく工作機械は「GoccoPro 100」というデジタル製版機です。自分の欲しいサイズの版をプリンターのように出力してくれます。では早速作ってみましょう。」

yuccoさん「自分で版をつくると30~40分かかりますし、今は外注しているので手元に届くまでに2~3日。これならわずか2~3分なんですね!すごい!」

adobe illustratorで手書きで書いた素材を加工して出力。データを取り込んでからGOKKOPROで出力するまでの間、およそ5分。

GOKKOPROで出力した後のスクリーン(版)一般的なシルクスクリーン印刷では数時間かかることがおよそ1分で版にできる。

②刷るための準備をする

スタッフー「yuccoさんは普段「スリマッカ」の枠を使用しているそうですが、今回はクイックフレームという枠を使っていきます。これは電動ドリルで組み立てていくので、手作業に比べて速くしっかりと版を均一に張ることができます」

yuccoさんー「これは便利ですね。版がずれないようにするのは大変でしたので」

③印刷する

スタッフー「SHAREには、白と黒の油性のラバーインクがあります。このインクは通常のラバーインクと比べて、粘度が強く、下地に関係なくクッキリとした色を印刷することができます。」

yuccoさんー「確かに粘りが…でも、白がキレイに出そう」

③プレス機でインクを定着させ完成

スタッフー「最後に、プレス機を使ってインクが定着するように熱をかけます。プレス機まで印刷物を運ぶ時に、インクが袖や裾につかないよう気をつけてください。すでに時間と温度が設定されていますので、印刷物とプレス機の間に油紙を入れて2回アイロンをかけて完成です。」

yuccoさんー「今まではシルクスクリーンの版を自分で塗ったり、切ったり、貼ったり、ものすごく手間がかかっていたけれど、コレならカンタン!」

ー素晴らしい!さて、今日の総括をお願いします。

「ものづくりって初めの一歩は何をしたら良いか分からないと思うんです。まさに、自分も同じでした。でも、ものづくりオフィス®SHAREがあるので、例えば木を切るにもレーザーカッターはお手軽ですし、今日みたいにシルクスクリーンもカンタンにできます。なので、こういった施設を活用しながら、周りのスタッフやクリエイターにお話を聞けば必ず応えてくれるはず。ちょっとだけ踏み出せば、ものづくりへの道筋が見えてくると思いますよ!」

creators file第1号のyuccoさん。これからもおもしろくてキュートな作品を作り続けてくださいね!yuccoさん、ありがとうございました!

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