マリオネット人形師 ロッカさん

インタビュー

人形制作×デジタル工作機械で新たな可能性を
マリオネット人形師 ロッカさん

札幌を中心に北海道で活動するクリエイターを、多彩な工作機械だけでなく情報発信からも応援したいとスタートした「SHAREGARAGE ~ SAPPOROものづくりコミュニティ~」。今回インタビューのマイクを向けたのは、操り人形をレーザーカッターで制作するという新たな可能性を生み出したマリオネット人形師のロッカさん。ロッカさんのものづくりに目覚めたきっかけから現在の活動、今後の目標についてお聞きしました!

マリオネット人形師 ロッカ
1973年、岐阜県生まれ。
大学在学中のサークル活動としてマリオネットと出会い、その奥深さと面白さにのめり込む。
卒業後も、本業の傍ら社会人人形劇団「オレンジスカンク」で公演活動を行うが、札幌へ移ったことを機に、大道芸パフォーマーとして活動を始める。
親しみやすいデザインとリアルな動き、鳴き声を組み合わせたマリオネットを引き連れ、各地の大道芸イベントに出演。
札幌でのマリオネットの普及のため、現在はパフォーマンスだけでなく、他のパフォーマーへの人形提供、小道具制作、アートイベント参加など幅広い活動を行っている。
CreativeLounge SHAREの工房を利用して、テーブルの上で気軽に遊べるマリオネットをコンセプトに、レーザーカッターを用いた製作を行っている。
活動ブログ

 パフォーマーからクリエイターへー

ー元々はパフォーマンスがメインだったということですが、クリエイター活動へ広がっていったきっかけはなんですか?

「以前活動していた人形劇団では、公演用に一体一体自分で人形を手作りしていました。今はレーザーカッターで骨組みを作っていますが、当時はノコギリで木を切ったり、丸い棒をカットしてつないだりと…とてもアナログな作業で大変でした。マリオネットの世界はマイナーな分野なので、必要な器具やパーツは既製品がないので手作りするしかなかったんです。」

今やマリオネット本体だけでなく、マリオネットスタンドやバッジを制作してものづくりの幅を広げている背景には、マリオネット界ならではの実情があったようです。

ー最初の作品はなんですか?

「最初に作った作品は、オラウータンのナナちゃんです。札幌に来てはじめて作った人形です。大道芸をするにあたって大きな人形を作ろうと思って制作しました。指の関節まで動くので、グー・チョキ・パーができるのが特徴です。お客さんと直接コミュニケーションがとれるように細部までこだわって作りました。」

ー作品を作るうえで大切にしていることはなんですか?

「とにかく観察ですね。動物をモチーフにすることが多いので、動物園とか博物館に行きよく観察します。あとは試行錯誤。実際に作ってみて動きを確認して、の繰り返しです。でもリアルすぎるとこわくなってしまうので、パーツの大きさとかを調節して可愛くなるようにします。あとはマリオネットなので動かしやすさも意識します。僕以外の人が動かしてもちゃんと動かせるように。マリオネットを買ってもらうということは、『誰でも簡単に動かせる』というのが大事なのでそこは気にしていますね。」

ーそれは「作る大変さ」でもありそうですね。

「設計して思うように動かないことはよくありますね。作り込みすぎたりすると、重たくなってパフォーマンスに向かなかったり、お客様にとって扱いづらかったり。大きいものはちゃんと肉抜きをします。でも今まで関節の部分がなかなか合わなくて大変だったのですが、レーザーカッターのおかげでその苦労は半減しました。」

より本物に近づけながら、愛嬌も忘れず。また使う人のことも考える気配りも怠らないものづくりをしているロッカさん。
”マリオネットでパフォーマンスをする”から”マリオネットを作って売る”へのステップアップ。
それはわたしたちが思っているよりずっと奥が深いようです。

手作業からレーザーカッターの導入へー

ーアナログからデジタルへ移行したことで、そこにおける壁はありませんでしたか?

「今まで作っていたアールがつくパーツを平面に置き換えるという部分はクリアできました。むしろ今までずっと手作業で培ってきた経験のおかげで、今デジタル化できていると思いますね。基本は延長線上にあると思うんです。今までミリ単位で調節したかった部分を手作業で行う手間を考えてできなかったのが、今はデジタルの力を借りて実現できるようになりました。」

ーレーザーカッターを制作の中に取り入れるきっかけはなんだったんですか?

「元々はSHAREで開催していたボードゲーム部に参加するために来たんです。そのときにシェア工房があるということを知ったんですが、レーザーカッターを導入するようになったきっかけは、お客様に提供できるものの品質を上げたいと思ったからですね。手作業だと二度と同じものが作れなくなってしまうのですが、工作機械を使えば完成形のデータさえあればあとは量産が可能になるので。あとはどんどん人形の動きをよくしたいという思いがあって、そのためにはアナログでやるよりトライ&エラーしやすいレーザーカッターが必要でした。おかげで失敗を恐れずに、繰り返し挑戦できるようになりましたね。」

ーSHAREについてどう思いますか?
「札幌でものづくりをする人にとって、大事な場所だと思います。僕自身、色んなものづくりの方とのつながりができたので刺激になっています。」

まるで我が子を育てるように・・・ー

ーやりがいを感じるときはどのようなときですか?

「自分の好きなマリオネットを人に届けられて、褒めてもらえるのは嬉しいですね。生き物をモチーフにしているので、可愛がってもらえると、自分の子供のように感じます。パフォーマンスをしているとき、だんだん生き物として独り立ちしていくんです。動かしているのは自分自身なんだけど、まるで別の人格が宿っているかのようになっていくんです。パフォーマーとして、そしてクリエイターとして見せることも作ることもできているのはとても嬉しく思います。」

とにかく数をこなさないとだめ!ー

ー今ものづくりをしてる人に向けてアドバイスをお願いします。

「考えている暇があるなら手を動かしたほうがいいです。時間はかかっても、一個完成させるということがポイントではないでしょうか」

creators file 第17号のロッカさん、ありがとうございました!

SHAREGARAGEは作家さんの活動をサポートしていきたいと考えています。ワークショップを開催したいけど場所がない、自分で広報活動をする余裕がない、などの問題を一緒に解決していくことができます。また、レーザーカッターやUVプリンターといった多彩な工作機械とコラボレーションしたワークショップを企画開催することもできますので、ぜひご相談ください!

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