ハワイアン雑貨を手がける クリエイター 山田佳織さん

工作機械コラボ

札幌を中心に北海道で活動するクリエイターを、多彩な工作機械だけでなく情報発信からも応援したいとスタートした「 SHAREGARAGE ~SAPPORO ものづくりコミュニティ~」。今回インタビューのマイクを向けたのは、ハワイアン雑貨クリエイターの山田佳織さん。山田さんは主婦業の傍、SHAREGARAGEのレーザーカッターで、自身が手がけるハワイアン雑貨ブランド「kamohula」の商品を大量生産している会員さんです。山田さんがどういうきっかけでものづくりを初めて、SHARAGARAGEの工作機械を使うようになったのかをご紹介させていただきたいと思います。

山田佳織さん ハワイアン雑貨クリエイター

札幌を拠点にハワイアンクラフトを制作販売するブランド「Kamohula(カモフラ)」を手がけるハワイ好きの主婦。もともと絵を描くことや工作が得意だったことから、趣味の延長としてスタートし、15年ほど自己流でものづくりを続ける。コンセプトは、“ハワイ好きのためのALOHAなものづくり”。ハワイアンキルト、布雑貨、キャンドル、アクセサリーなど、ジャンルにとらわれず、思い浮かんだイメージを具体的なカタチにすることを主体とするアイデア雑貨を制作。現在はハワイアンキルト講師や物販イベントへの参加、委託販売などを中心に活動している。

ー山田さんのものづくりに目覚めたきっかけを教えてください。

「ものづくりは小さい頃から得意でした。図工の時間でできないことはないなって感じでしたね。特に絵が得意でした。コンクールではよく入賞したりしました。高校生の頃は8ヶ月だけ美術部に入ってました。油絵、版画、パステルとかをよくやってました。版画の作品で思い入れのあるのが、三毛猫をモチーフにしたもので、毛を一本一本彫ったんです。当時の、作品を作り始めたら自分の世界観でやり切ることが、今のものづくりにも通じる部分がありますね。」

ーどうしてハワイアン雑貨を作り始めたんですか?

「卒業旅行でハワイに行ったことをきっかけに、ハワイのことが好きになって、ハワイのことに関わりたいって思うようになりました。そして、会社員時代に趣味でフラ※1を始めたんです。その教室にハワイアンキルトのバッグを持ってくる人がいたりして、それを見た時に、自分で作れるんじゃないかって思って手芸本を買ったのがきっかけでした。1つ作ってみて、自分でも図柄を起こしてみたくなって、2つ目から自分のオリジナルデザインで作りました。」

※1)フラダンス

ー最初の商品はなんでしたか?

「ハワイアンキルトです。話は少し離れるんですが、当時ショップブランドに憧れがあって、見よう見まねでホームページを作ったんです。そこで月1回、「今月の作品」と題して自分が作ったハワイアンキルトを紹介していました。その作品のコンセプトも載せたりして。売るためではなくて、(ホームページが)かっこいいと思って始めたんです(笑)。その後、文章を載せたくなったのでブログを始めました。ブログを始めると、自分と同じようなことをしている人たちがたくさんいました。中には自分で作った作品を販売している人もいて。そんな中、ブログランキングに参加してみたんです。しばらくして「ハワイアンクラフト」ランキングで私のブログが1位になりました。この結果をきっかけに、私にも(作品を)売る権利があるような気がしたというか、作って楽しんでればいいかあって思ってたのが、だんだんお金に値するものが作れているのかもしれないって意識に変わっていきました。なので、いきなりですが個展を開催したんです(笑)。レンタルスペースの空間を埋めるために徹夜で作品を制作しました。その時、自分のハワイアンキルトの作品が商品になりましたね。」

ー現在どのような活動をされてるんですか?

「自分の商品を札幌の「ピカケオハナ※2」さんと横浜の「アロハストリート※3」さんで委託販売しています。ピカケオハナさんでは、ハワイアンキルトの講師もやっています。あまり宣伝はしていないんですけど、レッスンの希望があればマンツーマンで一生懸命教えます(笑)。あとは年に10回くらいイベント出店していますね。私はハワイアンイベントに出ることが多いんです。フラのステージとか、ハワイをテーマにしたイベントの物販コーナーで販売したりしています。」

※2)アルファ南3条ビル7Fに店舗を構えるハワイアンセレクトショップ

※3)ハワイ現地のフリーマガジン「アロハストリート」のオフィシャルショップとして横浜にオープンしたハワイアンセレクトショップ

ー委託販売先のお店とはどれくらいのお付き合いになるんですか?

「一年半前くらい前から置かせていただいてます。アロハストリートさんに商品を置かせていただくきっかけが3年前で、札幌のイベントに出てた時に、お店の人が私のブースの向かいで出店してたんです。その人が、私の商品を見て「ちょっと貸してほしい、売れるか試したい」って言ってくれて、当時メインのキルト商品ではないオリジナル雑貨を、珍しいからって…。それからずっとお付き合いが続いてます。その人が横浜のイベントに出るたびに私の商品を委託で置いてくれて、しばらくして買取になりました。そんなことを繰り返していたら、その人がバイヤーみたいなこともはじめて「今度ショップと取引するんだけど、一緒にどう?」って誘ってくれて。私自身、売り込みや店舗との交渉は一切やってないので、その人との出会いが私の活動の幅を広げてくれました。」

ーものづくりの原動力はなんですか?

「テストで合格したいから、みたいな感じです。私の中では「売れた数=点数」なんです。私の商品が100個売れたってことは、私の商品に100点の評価点がつけられたことだって。私のデザインとかアイデアが受け入れられたってことを点数として判断することによって、合格した!みたいな気分になることができるんです。お金目当てで活動していない分、原価割れしてたり、人件費のこととか意識していないので、売れた=合格みたいな感じです。合格点に達しなかった時はもっと勉強して頑張ります。。。でも今のところ、落第したことはないですね。」

ーすごいですね!山田さん流の落第しないデザインを生み出す秘訣を教えてください。

「私の場合、作ろうとするデザインを想像で8割完成させるんです。頭の中で3Dデータみたいな感じで一回完成させて、実際に作り始めたときの失敗してしまったパターンも想像したりもします。そうすることで、商品を具現化する時はただ無心に手を動かすことができます。私の場合、限られた時間の中で商品制作する必要があるので、頭はデザイナー、手は職人みたいに2人分の仕事をしてるイメージです。あと、自分の商品に対して質問があったりしたときにしっかりと説明できるようにデザインしてます。例えば、植物をモチーフにデザインする時には植物図鑑をみます。本物のディティールを研究してからデフォルメしていきます。他にも、ヤモリをモチーフに選んだのもハワイの縁起物だからとか。そういった歴史や伝統、文化を商品に落とし込むことでコンセプトが生まれ独自の世界観を作ることができるんです。」

この量を全て手作業で製作しているそうです!すごい!

ー産みの苦しみはありますか?

「私はデザインを考えるのが好きで、向こう3年分くらいの作りたいものリストがあるので産みの苦しみはないですね。どちらかというと、作った後が大変だなっていう苦しみが大きいです。お客様にはなかなか気づいてもらえない部分ですけど、パッケージの大きさ、デザイン、商品説明用のポップ、台紙の色とか、いろいろ考えないといけないじゃないですか。商品ができて寝たいなって瞬間に、え?これからまた考えるの?ってなるんですよ。結局これ(商品)が作品だよねって判断されがちだけど、本当はそういった部分にも時間かかるんだよって…。商品を上手に魅せるためのディスプレイとか。」

ー山田さんにとっての産みの苦しみは、自社商品を既製品のように見せるための部分なんですね。

ーKamohulaをブランディングする上で意識してることはありますか?

「例えば商品は展開ができるものにしようとか。次もまた買ってもらえるようにシリーズにして集めたくなるものにしてみようとか、お客様とその場だけの出会いで終わらないように考えてます。あと、ブランド自体のコンセプトを「ハワイアン」って一貫するようにしてます。出店するイベントや委託販売先のお店も雑貨屋じゃなくて、「ハワイアン」ですよね。なんでも置いてあるお店には自分の商品を置かないようにしています。誰もが足をとめる分野ではないからこそ、ターゲットを絞ることで、自分のアイデアやデザインが受け入れられると思ってます。」

ー今ものづくりをしたいと考えてる人に向けて一言お願いします。

「お金とストレスが必須なので、そこを意識することが大事だと思います。シビアな考え方ですけど。こういう仕事って楽しいと思われがちじゃないですか。もちろん楽しいんですけど、遊んでるみたいな、働いてないみたいに思われることがストレス…。でも10年もやってると、そう言われたとしても感じないくらいに麻痺してますけどね(笑)。私は好きなことをするための行動を起こすことをずっと続けてきました。結果的に、お金と時間をかけて努力をしてますと言葉にできるくらいには、今なっていますね。」

ーそれが山田さんの自信になっているんですね!

ここからは実際にレーザーカッターを使って製作している様子をレポートしたいと思います

①Adobe Illustratorでデータ作成。

山田さんー「ここでは制作に集中できるように、家でレーザーカッター用のデータを作ってきています。」

スタッフー「いかに効率よく作業するかが大事なポイントなんですね。」

②レーザーの出力は好みのパワーで。

山田さんー「自分が使う素材によってレーザーカッターのパワーを変えています。私はMDFを使うことが多いです。他にはアクリル、スタンプ用のゴムなども使います。それぞれ好みの出力数値を見つけるのも実験の一つです。今回はMDFを使った商品を切り出していきます。」

③出力データは無駄なくキッチリ

山田さんー「印刷可能な領域にきっちりと出力データを配置します。余ったスペースも小物雑貨の制作に使えるように工夫しています。MDFの場合、レーザーカッターで切ると縁に焦げがついてしまうので、仕上げに塗装処理をしています。」

④作品紹介

山田さんー「今回作っていたのはCDアルバムや名刺などを置けるインフォメーションスタンドの部品です。組み立てるとこうなデザインになります。」

スタッフー「仕上げ加工によってより商品のクオリティが上がりますね。ハワイアンの雰囲気を感じられる素敵なスタンドが完成しました!」

ーSHAREGARAGEの工作機械を使用してどうですか?

「私は自分の商品を既製品みたいにみせたくて、それが工作機械を使うことで可能になりました。札幌で工作機械、レーザーカッターを貸し出している場所はどこかというところで、最初から絞り込んでここを利用することに決めました。レーザーカッターのおかげで、私の制作ジャンルの幅を広げることができています。」

creators file 第8号の山田佳織さんさん、ありがとうございました!

SHAREGARAGEではものづくりをするアーティスト、クリエイターの方たちをサポートしていきたいと考えています。UVプリンターやレーザーカッターといった工作機械に興味があるけどどんなことができるのか、自分のやりたいことを実現できるのか、そんな風に考えている方は、幅広い作品制作の可能性を広げるスタッフサポートまでお気軽にご相談ください!

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